遅ればせながらストーンズ東京ドーム公演の感想です。ライブと書かず公演と無意識に記してしまうのがストーンズです。なぜって、彼らがデビューした頃には、ライブという表現はわが国には無かったからです。そして久しぶりのストーンズは、やはりライブではなく、公演でした。この公演という言葉は、ショーという外来語にかえてもOKです。
なんといってもチャーリーのドラム!!!
癌を患って前よりパワフルになったロックンローラーは、おそらく彼が人類初でしょう。
つづいてミック。過去の来日公演はすべて参拝しましたが、今回のボーカルには、教祖さまを教祖さまご自身が超えられた事実に、いち信徒としては、茫然自失失禁寸前でありました。こんなこと本人の前では言えませんが「ミック、歌、うまくなったね、声域まえより上がったんじゃない」と肩を叩きたい心境。
ロニーさん。あなたの展覧会が池袋で開催されてるっていうので行ってみたら、これがなんと商売バリバリで営業のお姉さんがすかさず寄ってきて、買え買えってうるさいのなんのって、もう最悪だったんだけど、きっとあなたが酔っているときに悪徳美術ブローカーの契約書にサインしちゃったんだろうと、善きに解釈するところが、あなたの人徳ですね。いつだって、いちばん身近かな存在に感じられるあなたのスライドギターはサイコーです。
で、で、キース殿。アリーナのステージ前から18番目のチケットだったので、アンプからのダイレクトなギター音が聞こえてきそうな至福。もう何十回何百回も聴いた伝統芸のような、はたまた人間国宝のようなフレーズが、でも初めて聴くように胸をかき回す魔法は、いったいなんなのでしょう。あっ、魔法だからだ。
プログなどでさらっと書くなんて、とても出来ないストーンズ。
でもさらっとまとめると、イェー! と ベイビィー! で 40年も人々を治癒している大人って他にいますか?
ストーンズとリアルタイムで老けていける幸せ!!!!